歴博年代とは?問題のある年代解釈

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歴博年代で展示されている博物館は多いので、あなたも(知らないうちに)歴博年代を目にしていると思います。

箸墓古墳:古墳時代

ではなく↓

箸墓古墳:卑弥呼の時代(弥生時代)

と考え、それを基準にしているので、古墳や遺物の年代が古くなりがちです。

歴博年代とは?

国立歴史民俗学博物館が提出した、炭素14年代による年代法。

その「使用法によって大きな誤差」を生じて反論や異論が起きています。

それまで古墳時代前期とされてきた奈良県の箸墓古墳を、卑弥呼の時代の古墳としたことから、箸墓古墳と同じ形式や遺物をもつ古墳の年代が、次々と古くなっていきます。

そして、それが地方の古墳の年代にも混乱をもたらしています。

古墳から出土した遺物のうち、新しい遺物の年代との落差にも疑問がもたれています。

本来は古墳の出土品の中でも「新しい遺物の年代」が、その古墳の築造年代とみられるからです。

それで纏向(まきむく)遺跡「桃の種の測定」を、天皇陛下がご質問されたこともありました(未だ正式な解答は得られていません)。

 

それまでに、古墳時代前期(ほぼ4世紀)とされてきた古墳は、弥生時代後期の古墳となってしまいます。

古墳中期(5世紀)の、倭の五王の時代の巨大古墳の年代はほぼ確定されて動かせないことから、畿内大和を中心とする4世紀代の古墳が希薄になってしまう、という弱点があります。

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