みちのく古鏡への思い【1】

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こんにちは!yurinです。

お盆休みを終えて、全国のあちこちへの帰省や旅行先から、戻ってきた方も多いのでしょう。

今日はみちのくの古鏡とスイーツのお話しです。

1.江戸東京博物館「発掘された日本列島2017」

先月、古代史Cafe会のメンバーにお誘いを受けて、
両国にある江戸東京博物館「発掘された日本列島2017へ行きました。

この博物館はピリッとスパイスが利かせた博物館の印象があり、
はっとさせられる展示内容に出会うことがあります。

忙しさに紛れて、数年ごぶさたしてしまいました。

2020年のオリンピックイヤーを目指して、展示内容はもちろん、
館内のショップやグッズにいたるまで、国際都市東京らしさの進化を感じさせる充実度です!

 

日本列島全域に及んでの最新の発掘成果が展示解説されていて、目を見張ったのと、
さらに解説して下さった学芸員の方のお話しが興味深く面白く、
メンバーのみなさんからの、質問に快く的確に答えてくださり、好感度抜群にアップ!!

メンバー全員が拍手でした。

 

ふつうの博物館ですと、その地域の状況はくわしく理解できて、知識も深まるのですが、
どうも他の地域の出土品との時代や関連性は、なんだかよくわからなくなってしまうことが多いのです(汗)。

 

ここでは、発掘内容が最新で、日本全国におよんでいます。

他地域との関連性などの質問に対して、歯切れよく率直に解答してくださるので、
スッキリとして、質問が次々にでてしまいました。

ありがとうございます。心から感謝です。

 

2.ヤマトタケルの東征を思わす弥生内行花文鏡

宮城県栗原市の入の沢遺跡は、岩手県の県境に近い
古墳時代前期後半(4世紀後半)の遺跡です。

周囲を塀と大溝によって囲まれた防御性の高い大規模な集落です。

40棟以上の竪穴建物がみつかりました。

そのうちの1棟から、多数の土師器(はじき)とともに、
銅鏡2面、鉄製品25点、玉類266点、水銀朱など、古墳の副葬品に類似していました。

 

これほどの遺物が、竪穴建物から出土した例は初めてで、
東北地方を代表する前期古墳の、福島県会津若松市の会津大塚山古墳につぐ出土量です。

しかもこうした副葬品のセットは、古墳時代前期では国内最北の事例だそうです!!


宮城県 入の沢遺跡の出土品

出土遺物は、どう考えても、大和政権とのつながりを考えさせるものです。

 

『古事記』第10代崇神天皇の段には、

大毘古命(大彦命=おおびこのみこと)は、先の命(みこと)のまにまに、
高志(越=こし)の国に罷(まか)り行きき。

ここに東の方より遣わさえし建沼河別(武渟川別=たけぬなかわわけ)
その父大毘古(おおびこ)と共(とも)に、相津(あいず)に往(ゆ)き遇(あ)いき。

故(かれ)、其地(そこ)を相津(会津=あいず)というなり。

大彦命は、先に記した天皇のご命令に従って、越(こし)の国の平定に下っていった。
 
そうして東方に派遣された建沼河別(たけぬなかわけ)は、
父の大彦命と、会津で行き会った。
 
それでそこを会津というのである。)
 
〔人名の()の中は『日本書紀』の表記〕

という逸話があります。

まさにその場所に会津大塚山古墳があるのです!

築造年代は4世紀末で、三角縁神獣鏡も出土しています!

 

古墳の大きさは、東北地方で4番目の規模ですが、副葬品の豊富さでは、東北随一の古墳です。

入の沢遺跡の出土品は、古墳でない住居跡からであるのに、
東北地方では、その豊富さは、会津大塚山古墳につぐものだそうです(拍手)!

みちのく古鏡への思い【2】につづく

 

 

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