伊奘諾尊時代に宮があった地 飯塚市「日若神社」と禊のルーツ

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こんにちは!yurinです。

弥生時代、都はこのように遷都されていたようです。

伊奘諾尊時代 福岡県飯塚市・直方市
天照大神(卑弥呼)時代 福岡県朝倉市
天の岩戸の後の天照大神(台与)&高皇産霊尊 福岡県嘉麻市
天忍穂耳尊・万豊幡秋津姫(台与)の時代 福岡県田川市・大分県行橋市・宇佐市

この記事は、その中の伊奘諾尊が拠点にしていた飯塚市のお話です。

飯塚市日若神社は「ただならぬところ」

飯塚市多田に、日若(ひわか)神社があります。

立岩遺跡の東方の山麓です。

伊奘諾尊(いざなきのみこと)・須佐之男命(すさのおのみこと)を祭ります。

女神さまがいらっしゃらないのは不思議ですね?

 

遠賀川に合流する庄内川の源流付近です。

「庄内」の地名は、「庄内式土器」「庄内川(愛知県)」「庄内平野(山形県)」……など、日本の各地に広がっている地名です。

遠賀川式土器とともに伝播した地名のように思われます。

 

日若(ひわか)神社の掲示板には次のようにありました。

神功皇后御征討の帰途、是の所を通られて霊泉の立派なることに感激されて、皇子(後の第15代応神天皇)と共に、息災延命を祈願し、禊(みそぎ)されし霊場である。

又付近の神池神森と共に是の所は誠に「ただならぬところ」であると申されて、此の地と、多田山と称し、現在の多田の名称の起源といわれている

()と太字は古代史日和

 

日若神社は、神功皇后の時代にすでに霊泉の湧き出る禊(みそぎ)の霊地として、「ただならぬ」雰囲気を醸す神域であったようです。

今までの神社の実際に、鳥居をくぐって境内に足を踏み入れると、小さな境内に楠(くすのき)の巨木がそびえて、同じくらいの3つの社殿が建てられている様子も、以前に見たことない珍しさです。

それだけで「ただならぬ」ものを感じるのは、気のせいばかりでないでしょう。

社殿の奥の水路が、禊(みそぎ)の霊水のようです。

階段を下りて、禊(みそぎ)をしたのでしょうか。

 

神社の前にはため池があり、立岩遺跡の向こうに笠置山や六ヶ岳まで見渡せます。

それぞれ饒速日命(にぎはやひのみこと)、宗像三女神とゆかりの山です。

全体的な立地は、大和の大神(おおみわ)神社のある、三輪山山麓の檜原神社の付近を思い出します。

あの場所もため池の向こうに大和三山を見晴らす立地でした。

ここは伊奘諾尊の時代に、宮があった地ではないでしょうか?

禊(みそぎ)のルーツはお汐井(しおい)採り?

禊(みそぎ)といえば、真っ先に伊奘諾尊(いざなきのみこと)が浮かびます。

禊(みそぎ)のルーツの一つとして、遠賀川流域で盛んであった「お汐井(しおい)」をあげる方もいらっしゃいます。

 

教職をされ、郷土の文化誌を書かれた香月靖晴氏は『遠賀川~流域の文化誌~』で、遠賀川流域にお汐井採り行事が濃密に分布していることを指摘されています。

お汐井採りの本質は、海水につかり禊(みそぎ)をして清浄な身になって、神に奉仕することにあったのであろう。

お汐井採りは英彦山神宮の神事となり、祇園山笠のお祭りでも行われます。

「汐井川」や「汐井掛」などの地名にもなっています。

 

お汐井採りは、海や川の清浄な砂や水を運んできて、家や神社にまいて、神を勧請してその加護を願う心意です。

現在は神職から祓いをうけるだけのものから、実際に海や川にお汐井採りにいくものまで、多様になっています。

そのお汐井採りの場所は、行橋海岸、宗像海岸、芦屋海岸、箱崎浜などへ、内陸から出向いて砂・海水・海藻を採ってきます。

 

一方で、遠賀川上流の清浄閑静な山間渓谷の川砂を持ち帰ることも多いそうです。

中でもこの飯塚市多田の日若神社、同じく飯塚市大分の大分八幡宮が有名だそうです。

大分八幡宮は立岩遺跡の西方の山麓にあり、博多方面への出入り口のようなところです。

神功皇后ゆかりの神社で、三韓征伐の兵を解散した「大分かれ」が、地名の由来です。

 

ご神木の見事な楠(くすのき)に圧倒されました。

応神天皇の産湯の井戸があります。

境内を流れる水路があり、お汐井採りとかかわるのでしょうか。

飯塚市周辺の穂波川・嘉穂などの地名の中の「穂」は、天照大神の御子の「天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)」「天穂日命(あまのほひのみこと)」のお名前と関連がありそうです。

飯塚市付近には、神話の神々や祭祀と密接です。

日本神話の神々がお住まいになられた、ふるさとのような地ではなかったかという思いを深くします。

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