夏休みのお伊勢参り~式年遷宮の御木曳(おきひき)~

スポンサーリンク


こんにちは!yurinです。

各地で最高気温が更新される暑い夏ですが、全国高校野球大会は100回記念大会が開幕しています。

さまざまな熱戦が蘇ります。

 

子供たちは夏休みで、ファミリーでのお出かけも多く目にしますね。

関西方面のお出かけの一コマに、夏休みのお伊勢参りはいかがでしょうか?

五十鈴(いすず)川は清く涼やかに流れ、御手洗場(みたらしば)で濯(すす)ぐ爽快感。

伊勢志摩の青い海が真夏の太陽にきらめきます。

夏休みの思い出の中のお伊勢参り

せっかく関東方面からお伊勢参りにいくのですから、できれば初詣とか、春秋の旅行シーズンに合わせたいところです。

……が、伊勢神宮の思い出は、夏休みが重なっています^^

初めて参拝したのは、大学時代の夏休みでした。

まぶしいほどの明るい陽ざしは思い出すのですが、「暑い」という思いは全く蘇って来ないです!

4人の友人と紀伊半島を巡り、伊勢志摩へ訪れたのです。

 

松阪の本居宣長記念館は、地元出身の友人の熱い!おススメで足を運びました。

そして驚きました~~~!

一応、国文科に在籍していたので、本居宣長(1730~1801)はササッと勉強していましたが(汗)、実際に膨大な資料を目にして、たちどころに圧倒されてしまいました!

 

このような資料館が残されているのは、大変に有難く素晴らしいことです。

江戸時代の「国学者」のイメージが、鮮明になってくるのでした。

 

文字を書くために墨をおろして、筆書きする時代です。

本居宣長の筆跡は、実に几帳面で乱れがなく、印刷したように整然した文字です。

しかも膨大な量を残しています。

 

先日の古代史サロンでは、「本居宣長の書いた地図」について話題になりました。

伊能忠敬(1745~1818)よりも早く、日本の地図を書いていたのです!

確かに驚いた記憶も蘇りましたが、どうも不鮮明です(泣)……もう一度じっくり見てみたい、と思う場所ばかり増えていきます^^

五十鈴川で式年遷宮の御用材を曳行

その後のお伊勢参りもまた、息子を連れた夏休みでした。

あまり親の趣味や思想を押し付けるのも……、と一歩引いたスタンスでしたが、ファミリー旅行の目的は、名古屋ドーム!

巨人ファンの夫にかかわらず(?)、なぜか中日ファンになった息子の願いで名古屋ドームに来たわけです。

落合監督時代の中日は、勢いありましたからね!(と、いうわけで中日VS巨人戦です)

その時に、せっかくなので、お伊勢参りとなったわけです^^

 

やはりお伊勢参りをするなら二見浦から見せたい、と来てみると、息子は「ここは海なのかな?波がないなあ」と、入江の多い静かな海を珍しがっていました。

そして、岸辺近くを泳ぐ大きな魚に気づいたのもファミリー旅行ゆえだったかもしれません。

ゆうゆうと群れをなしている大きな魚(スズキ?)を、家族で眺めて飽きなかったです。

内宮では、おりしも2007年(平成19)、式年遷宮のご用材を曳航する年にあたっていました。

実際の式年遷宮は2013年(平成25)ですが、それに係わる祭事は、何年も前からとり行われているのでした

 

式年遷宮とは、20年に一度、ご社殿の全てを新しく建て、内宮外宮のそれぞれ東西にある同じ敷地に、交代でご神霊にお遷りいただく祭事です。

ご装束やご神宝も新調されます。

 

第42代天武天皇の発案により、次の43代持統天皇4(690)に第1がおこなわれました。

以来、一時中断はあったものの、古式ゆかしく繰り返し行われてきたのです。

戦国時代に遷宮費の徴収ができずに困難に陥り、その間120年ほど中断に陥ったのですが、織田信長・豊臣秀吉の代を通じて運営費が献納され、徳川時代にも受け継がれたのです。

 

2013年、第62回式年遷宮が施行されました。

2005年(平成17)、 遷宮の御用材の伐採にあたり、御杣山(みそまやま)の神への安全祈願する山口祭が行われます。

御用材を伐採するさいの木本祭(このもとさい)、御杣始祭(みそまはじめさい)と続きます。

精霊が宿る森の木を大切にお祭りするのは、名高い諏訪大社の「御柱祭(おんばしらさい)」と、全く同じ精神です。

 

そしてその伐採した御用材を、御杣山(みそまやま)から内宮外宮の神域へ曳き入れます。

諏訪大社の御柱祭では、雪解け水の流れる川を渡る「川越え」があります。

一方、内宮では、五十鈴川を1キロ余りさかのぼって、ずっと川の中でご神木を曳行します。

 

秋篠宮さまと真子さまもご参列されました。

真夏の参拝客は、予想以上に多くて、やはり家族連れが目立ちました。

夏休みのお伊勢参りは、思いがけない幸運が重なり、心に深く刻まれています。

赤福氷(あかふくごおり)がノドも心も潤す

参拝の後の茶店でのひととき、なんかこれが楽しみで神社巡りしているわけではないですが(汗)、楽しみの一つになってますし、印象に残るんですね^^

初めて赤福氷(あかふくごおり)を食べたのは、学生時代。

地元出身の友人のオススメでした!

 

あれから何十年の後、またまた夏休みにやってきまして、やはり参拝のあとはコレでした!(すみません、ブログにするつもりもなかったもので、不鮮明な映像です(大汗)

こちらの方では抹茶かけのスイーツを目にすることは多いのですが、さらにかき氷のラストに現れるのが「白玉」でなく、「赤福もち」です!

ひんやりしたあんがお餅のまわりにあって、もっちりした感触が、絶妙なんです!

美味です~~~!

 

その後、旅先で出会った方から「赤福氷の始まりの日は、必ず食べに行く」とか「名古屋駅の店で、赤福氷が食べられるようになった」とか伺いました。

暑さとのコラボもあるのでしょうか?ファンは多いんですね(大拍手)

 

「おかげ横丁」の魅力も満載なお伊勢参り……真珠を育む伊勢志摩の青い海も、真夏の太陽が似合います。

潮風が心地よい思い出が残っています。

 

…………

 

古代史日和勉強会では、まさに真夏のお伊勢参り、ではありませんが、えみ子先生による伊勢神宮勉強会を行います。
→終了しました

 

伊勢神宮の奥は、実に深いです。

まずは基本からしっかり学んでみませんか?

すでに知っている、と思われる方も、思いがけない気づき、があるのではないでしょうか。

 

伊勢神宮、わかっているようでわからない。やはり日本人なら、知りたいこと、語りかけてくるものありますね。

ご興味のある方はぜひお越しくださいね。

スポンサーリンク


関連記事

  1. 越の国の旅【7】風情ある高田城下で「物部の心」

  2. 越の国の旅【2】「ヒスイの勾玉」邪馬台国時代も玉作りの拠点になっていた…

  3. 越の国の旅【6】 古代も石油が豊かさをもたらした?

  4. 飯塚市熊野神社の立岩に圧倒~日本人の自然信仰のDNA~

  5. 越の国の旅【4】アマノウズメがたすきにかけた植物

  6. 越の国の旅【5】建御名方命の家族が祭られる斐太神社と縄文遺跡の神社

  7. 筑後の歴史の奥深さにふれる旅【1】〜筑後国一の宮高良大社〜

  8. 宗像・沖ノ島世界遺産で今知っておきたいこと【1】宗像三女神

最新スケジュール

メール配信

古代史講師プログラム

最近の記事 おすすめ記事
  1. 七輿山古墳

アーカイブ

error: Content is protected !!