天の岩戸の事件に采配をふるう思兼命(おもいかねのみこと)

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こんにちは!yurinです。

天照大神は、素戔嗚尊(すさののみこと)との確執の中で、突然にお亡くなりになったものと考えられます。

 

『日本書紀』では、

幽(こも)り居(ま)しぬ

と、「幽」の文字が使われています。

これは「幽界」などあるように死後の世界を意味します。

 

『日本書紀』の編者も、そのように理解していたとみられます。

天照大神の死にのぞんで、高天の原は闇となり、永久に明るくなることはなくなってしまったのです。

 

神々は、天の安川に集まりますが、どうしたらいいのか、途方にくれるばかりです。

……その時に深謀遠慮をめぐらして采配をふるったのが、思兼命(おもいかねのみこと)でした!

天照大神を再び岩戸から招き出す

高天の原一番の知恵者の思兼命(おもいかねのみこと)は、天の岩戸の前に、鏡・玉・剣をはじめ、麻布や絹織物など、丹精込めて製作した逸品の数々をお供えし、神々に祈願して、天照大神を再び岩戸から招き出したのです!

その様子は『古語拾遺』とそれを採用した『先代旧事本紀』に、もっとも詳細に記されています。

 

実はこの状況こそ、天皇の代替わりの即位の儀式、「践祚大嘗祭」を想起させるものです。

偉大な女王、天照大神の突然の死は、大変な混乱を招いたものとみられます。

 

そこへ現れた救世主というべき思兼命(おもいかねのみこと)は、その混乱を鎮めるために、新たな天照大神の出現をプロデュースしたものと考えられます。

代替わり、それはいつの時代も大きなテーマです。

常世(とこよ)の長鳴鳥(ながなきどり)が夜明けを告げる

天の岩戸の後の天照大神は、

  • 『魏志倭人伝』でいえば台与(とよ)
  • 『古事記』では万幡豊秋津師比売(よろずはたとよあきつしひめ)
  • 『日本書紀』では栲幡千千媛(たくはたちぢひめ)

で、いずれにせよ高皇子産霊尊の娘で、思兼命の妹であったとみられます。

 

鶏の鳴き声は夜明けを告げます。

各地の神社で鶏が大切にされるのも、天の岩戸から天照大神を招きだした故事に因み、再び夜明けを告げる霊鳥とされているのでなないでしょうか。

 

山口県防府市の周防の国一の宮の玉祖(たまのおや)神社には、国の天然記念物の黒い鶏がいます。

黒柏鶏(くろかしけい)です。

山口県や島根県で古くから飼育されているそうです。

……やはりこれから考えても、高天の原は、関門海峡を渡ってすぐの福岡県の東部がふさわしいんじゃないかしら?

10秒以上も鳴長く鳴くことがあるそうです。ギネスです(拍手)!!

 

祭神の玉祖命(たまのおやのみこと)は、三種の神器の八尺瓊(やさかに)の勾玉を製作したとされます。

古墳もあります。

まだ参拝していない神社ですが、ぜひとも訪れたい神社の一つです。

思兼命は、新たな時代の幕開けに、鶏を集めて鳴かせたのでした。

……ロマンありますね^^

 

今回は、石上神宮の鶏のフォトで、ご容赦ください(拝)

こうして高天の原の難局にさいして采配をふるい、無事に代替わりを乗り切ったのでした。

その思兼命の磐座(いわくら)をお祭りしているのが、信濃の国の阿智神社です。

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