「出雲御縁結びその2:スサノオ尊と鉄を巡るものがたり」の勉強会でした

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こんにちは!Kaoriです。

9月8日に開催した勉強会のレポートと感想をいただきましたので、紹介いたします。


この写真は5月の風景です。9月はうっかり写真を撮り忘れました…

出雲御縁結び2 スサノオ尊と鉄を巡るものがたり

—ここから—

古代史日和「初心者のための神社勉強会」に参加した。今日の講師はえみ子先生。

テーマは、5月19日の「その1 出雲大社」に続き、「出雲御縁結び2 スサノオ尊と鉄を巡るものがたり」。

初参加2名を含め13名が参加し、今回も盛況!神社の中の神社「出雲大社」をもっと知りたいという気持ちの他に、「古代の鉄」に強く惹き付けられた。

1.スサノオ尊(すさのおのみこと)

神名:カタカナで書くのは意味があり、『古事記』と『日本書紀』では使われる漢字が違う。

  • 『古事記』:建速須佐之男命、速須佐之男命、須佐之男命 など
  • 『日本書紀』:素戔男尊、素戔鳴男尊、須佐乃袁尊 など

(今まで神様の名前の漢字は敬遠していたが、この際、一度我が目で形状記憶するつもり!)

誕生:日本書紀には、三貴子の他に第3子「蛭子(ひるこ)がいる

高天原からの追放:『記』『紀』ほぼ同じ

 

2.出雲神話はスサノオ尊から始まった

~八岐大蛇(やまたのおろち)退治~

 

3.スサノオ尊を祭る神社(島根県)

主な神社の特色や神事の概要を教えていただく。

須我神社:スサノオ尊は、歌聖。

日本最古の和歌

八雲立つ 出雲八重垣(いずもやえがき) 妻籠(つまご)みに 八重垣つくる その八重垣を

八重垣神社:「身隠し神事」が有名(占い用紙に硬貨をのせる縁結び占いが人気)

熊野神社:「鑚火祭」の儀式「亀太夫神事」が有名

須佐神社:宮司家は奇稲田姫の父を祖とする

日御碕神社:上の宮にスサノオ尊、下の宮に天照大神を祭る

出雲大社素鵞社(摂社)

 

4.草薙剣(くさなぎのつるぎ)と十握剣(とつかのつるぎ)

草薙剣:八岐大蛇(やまたのおろち)の尾から出た剣

天照大神 ⇒ 瓊瓊杵尊 ⇒ 倭姫命 ⇒ 日本武尊 ⇒ 宮簀姫 ⇒ 熱田神宮

 

十握剣:スサノオ尊が八岐大蛇を退治した剣

石上布都魂神社(岡山県・備前一宮)⇒石上神宮

 

5.鉄のはなし

古代の鉄
日本の鉄器の使用は弥生時代から
材料の鉄素材は大陸や韓半島からの輸入品

現在、最古の製鉄遺跡と考えられているのは、千引カナクロ谷遺跡(6C後半)

岡山県総社市古代末には、製鉄の中心地域は吉備から出雲・石見・安芸へ移る吉備の枕詞は、「真金(まがね)ふく吉備」律令で、調として「鉄・鍬」を納めるよう規定されたのは、備中・備後・美作・伯耆・筑前
*筑前は太宰府に貢進

たたら製鉄

  • 中世までは「野だたら」山腹の斜面を利用
  • 中世末に「鉄穴(かんな)流し」技法を編み出す。(山を切り崩し砂鉄を採る)
  • 江戸時代に「高殿たたら」「天秤ふいご」が発明され、連続操業可能になる。

金屋子神社(島根県安来市、全国1,200社の総本社)
たたら製鉄に従事する人々は職住隣接、規則を設け独特の社会を形成し、金屋子(かなやこ)神を信仰。
………………

講義のあと質問タイムがあり、グループごとに話し合いえみ子先生に質問をして答えていただいた。

2時間の勉強会はあっという間に過ぎ、近くのお店に場所を移して茶話会。

個々にドリンクやスウィーツやアルコールを注文し、講義内容の質問・最近行った印象深かった地・情報交換に花が咲いた。

茨城県出身の男性が、実家の裏の畑で拾った土製の勾玉や丸玉などを持ってきてくれたのを見て、みんな大喜び(^^♪


photo by Kaori(写真が暗くてすみません)

この茶話会も古代史日和勉強会の楽しみだ。

すっきりまとめていただき、ありがとうございます!

鉄というと、難しそう・・・とかまえてしまうのですが、えみ子先生の鉄の話は、鉄初心者の私も楽しく聞かせていただきました^^

古代史日和では、古代史好きな初心者の方のために、いろいろな企画をしています。

ご興味のある方はぜひご参加ください。

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